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【調査報告 第3弾】匿名位置情報ビッグデータからAIが推計した調査結果の続報を発表3月3連休、都内花見スポットや原宿で人の流れが増加

プレスリリース

新型コロナウイルス感染症拡大傾向の中も、花見客50%増、原宿で若者25%増

クロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小尾一介)は、自社開発する位置情報データ活用プラットフォーム「 Location AI Platform™ 」の特徴エリア別定点観測機能を使用し、新型コロナウイルス感染症に関する人流変化を、匿名位置情報ビッグデータからAIで解析した調査報告の第3弾を発表しました。

今回は東京都心の繁華街やお花見スポットなどの人流変化を、新型コロナウイルス感染症拡大の危機意識が緩んだのではないかと噂される3月第3週末(3月21日〜22日)を中心に調査しました。また、前回調査したスーパーマーケットの来店変化に続き、ファミリーレストランの平均的な来店傾向を比較調査しましたので、その結果を発表します。

【結果と考察】

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした政府による自粛要請後3週間が経過した3月第3週(20,21,22日の3連休)の都心繁華街の来訪者数は依然として減少傾向。
一方、3月第2週末(2020/3/14-15)と比較して、3月第3週末(2020/3/21-22)の来訪者数が増加傾向のエリアが出現。原宿竹下通りの若者世代の来訪数は25%増加、銀座や六本木の55才以上の来訪者数は約30%増加。
3月第3週末は、気温が高めで花見日和となったこともあり、都内お花見スポットへ訪れる人が3月第2週末と比べ50%以上増加。
特に、新宿御苑や千鳥ヶ淵は倍以上の人が訪れた。昨年同時期と比較しても、目黒川沿いや井の頭公園、千鳥ヶ淵は去年と同程度および30%増加傾向であり、多くの人々が訪れていた。
東京都内幹線道路沿いのファミリーレストランでは、昨年同週比で来訪者が若干増加傾向を示した。
平日日中の来店傾向を見ると、従来は11時台が入店ピークであったが、今年では11時台から 14時台までピークが続き、入店タイミングのピーク時間が長く、なだらかになった。

【解析・調査で判明したポイント】

ポイント1. 3月の3連休、原宿で若者の来訪が25%増加、銀座・六本木で55才以上の来訪が30%増加

新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした政府による自粛要請後3週間、都心繁華街6エリア(渋谷、上野、池袋、銀座、六本木、新宿)の来訪者数は、どのエリアも週ごとに減少
昨年同週対比で見ても、新宿エリア・池袋エリアでは約35%減少、渋谷・上野・銀座エリアも20~30%の間で減少。
3月第3週末の原宿竹下通りの来訪者数は、3月第2週末に比べ全体の来訪者数があまり変化ないにも関わらず20~35才の若い世代の来訪が25%増加。
3月第3週末の銀座エリアの来訪者数は、55才以上の来訪者が30%増加、六本木エリアでも55才以上の来訪者が28%増加。

ポイント2. 3月の3連休、お花見スポットの来訪者が急増、午後遅めの時間帯がピーク

桜の開花宣言および開花に伴い、3月3連休の都内のお花見スポットの来訪者が3月第2週末と比較して大幅に増加。
特に、上野公園や代々木公園など都内のお花見人気スポットへ訪れる人が50%以上増加。
新宿御苑や千鳥ヶ淵の来訪者は2倍以上に。昨年同時期と比較しても、目黒川沿いや井の頭公園、千鳥ヶ淵は昨年と同程度および30%増加するなど、多くの人々が訪れていたと考えられる
代々木公園・井の頭公園の来訪ピークは14時台となっており、午前中から来訪者が集まる傾向にあった昨年同時期と比較して、変化がみられる。

ポイント3. ファミレス平日ランチの入店タイミングピークがなだらかに継続

ファミレスへの来訪傾向
都内幹線道路沿いに立地するファミレス複数店舗の平均的な来店傾向を解析。
昨年同週比では、来訪人数が若干ではあるが増加傾向(約5%)を示す。平日だけで比較すると約20%増加。
昨年はランチタイムの11時台が来店ピークであったが、今年の3月第3週では入店タイミングが11時~14時台へとなだらかに継続。
平日夕方のピークタイムも18時台から17時台へと1時間早まる傾向に。

【考察】
都心繁華街では政府の基本方針発表後、都内繁華街の来訪者数は週ごとに減少傾向だが、屋外の公園への来訪者数は増加傾向にある。
お花見スポットへ訪れるピークタイムは14時台と判明したが、これは、自粛ムードから宴席を長時間楽しむというよりは散歩および短時間の滞在が中心になったことが要因であると考えられる。
各エリアの世代別来訪者数を解析すると、特定のエリアで特定の世代の来訪者が増加する傾向が見られた。不要不急の外出自粛ムードを全ての世代に浸透させるためには、各エリアの来訪者特徴や来訪目的を捉えた情報提供を行う必要があると考える。

今後もクロスロケーションズ株式会社では直近の社会情勢を起因とした人流の変化について、位置情報ビッグデータを解析して得た考察を定期的に配信する予定です。当社の持つ解析技術とデータを活かし、様々な企業・業態のマーケティング支援のほか、社会の様々なニーズに合わせた情報提供を行ってまいります。

今回の新型コロナウイルス感染症の影響については、特定の観測地点(エリア・地点)の人の流れの変化を匿名位置情報ビッグデータを元にAIが解析しました。次回の発表は4月中旬頃を予定しています。

【調査手法と Location AI Platform 】
Location AI Platform は、匿名位置情報ビッグデータをAIが素早く分析・視覚化して、販売促進・マーケティング・需要予測などで活用できるプラットフォーム製品です。
流通・小売、外食、不動産などの様々な業種・業界を代表する企業様で活用されています。

データソース:
スマートフォンのアプリから取得されるGPSの匿名移動データ(携帯電話のキャリアを問わず)
含まれるデータ:識別ID、時間、緯度経度(一部, 性別・年代情報を保有)

解析手法:
独自数理モデル
複数の独自統計処理(特許申請中)

LAPの機能および解析結果:
解析結果を、商圏分析・競合比較・消費者訪問地点ランキング・エリアマーケティング広告及び効果検証などで活用可能。具体的な機能は下記の通り。

・ポテンシャル分析
特定地点(店舗、施設、等)やエリアへの来訪率が高い地域や、来訪ポテンシャルが高い地域をマップ上で可視化(AI推計)。選択した地域にモバイル広告やDMを実施することも可能。

・エリア内訪問分析
エリアを選び、特定地点やエリア間の来訪数・占有率の比較や、時間帯別の来訪傾向をグラフで比較可能。

・Hot Placeランキング
特定地点やエリアを訪れた人達が、他にどのような場所を訪問しているかを、ランキングとマップで可視化。

・デイリー来訪分析
特定地点やエリアへの日ごとの推計来訪者数をグラフで表示し、複数の地点・エリアのデイリーの来訪推移を比較することが可能。

・キャンペーンレポート
インプレッションやクリック率などの広告効果を測るための基本的な情報に加え、キャンペーン前後の特定地点やエリアへの来訪状況の変化などを測定可能。

◆無償デモ&ハンズオン キャンペーン◆
今回調査に利用した Location AI Platform を実際にお試しいただける無償デモ&ハンズオンキャンペーンを行います。ご希望の場所を Location AI Platformにて解析、その結果をハンズオン形式でご案内いたします。

分析地点数:ご希望の5カ所
費用:無料

【調査概要】
期間:2020/3/1-7 および2019/3/1-7,2020/2/16-22他
新型コロナウイルス感染症の拡大懸念が広がる中、政府による基本方針発表前とその後の日程での比較

新型コロナウイルスに関する主な出来事

  • 1/26 大手IT企業による全社員へのリモートワーク指示
  • 1/28 武漢からのツアーでの日本人バス運転手の感染、日本での感染が広まり始める
  • 1/31 マスク不足が目立つように
  • 2/2 ダイヤモンドプリンセス、香港の感染者がクルーズ船で来日
  • 2/6 ダイヤモンドプリンセス、大黒ふ頭着岸
  • 2/25 政府による対策基本方針を発表
  • 2/26 政府によるイベント自粛要請
  • 2/27 全国の小中高等学校の一斉休校を要請
  • 3/2 全国の小中高等学校の一斉休校

場所:繁華街・観光地となっている都心市街地、および全国市街地など複数箇所。
その他、都内公園約10ヶ所、都内駅前スーパー複数店舗。
指定したエリアのサイズに関しては、各エリアで異なる。

<クロスロケーションズ株式会社について>
「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・可視化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIを使って解析・可視化する独自開発技術をコアに新たなプラットフォーム「 Location AI Platform™️ 」の開発・提供を行っています。

<会社概要>
社名:クロスロケーションズ株式会社(X-Locations Inc.)
代表者・取締役:代表取締役 小尾一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:位置情報データ活用クラウド型プラットフォーム Location AI Platform™ の開発・提供
URL:https://www.x-locations.com/

<本リリースに関するお問い合わせ>
クロスロケーションズ株式会社 広報担当
pr@x-locations.com

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