GLOSSARY 用語集

GIS(ジオグラフィック・インフォメーション・システム)

GISと呼ばれる地理情報システム(GIS:Geographic Information System)は、都市計画や環境保護などの分野で幅広く活用されており、地域の特性や問題を理解して効果的な施策を立案するために役立っている地図情報をデジタル化して扱うシステムです。ここではそのGISについて解説いたします。

INDEX

GISとは

GIS(地理情報システム)は、地理空間情報を収集、管理、分析、表示するためのシステムです。地理情報システムを意味する英熟語「Geographic Information System(ジオグラフィック・インフォメーション・システム)」の頭文字をとってGIS(ジーアイエス)と呼ばれています。

GISを利用する理由の一つとして、テクノロジーの進歩によるデジタル地図や様々な統計データを簡単に利用できることが挙げられます。これにより、GISは都市計画、環境保護、農業、災害管理などで重要な役割を果たしています。

GISは地図データなどの地理情報や付随するさまざまな情報をコンピュータに取り込み、デジタル化することにより、紙の地図情報では得られない情報をGISによって得ることができます。

GISは、人々の暮らしにおいて身近なものになっています。
例えば、今やほとんどの車に搭載されているカーナビゲーションシステムも代表的なGISの1つです。

カーナビは、道路などの地理情報を取り込んでいて、利用者が行きたい場所(目的地)を入力することで、最適なルートや到着までの所要時間、有料道路や高速道路の利用料金まで割り出してくれるシステムです。

カーナビの歴史は、1981年に本田技研工業が開発した「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」が世界初のカーナビと言われています。
当初のカーナビは、地図が印刷された透明のフィルムをブラウン管モニターの前に差し込んで利用していました。

そこから地図データのデジタル化が進み、CDやDVDに収録して利用するようになりました。他にも、目的地までのルートを分析して表示したり、高速道路や有料道路の料金を表示、リアルタイムな渋滞情報や道路工事状況の反映、GPS位置情報にも対応など日々進化を遂げています。

GISはカーナビ以外にも、ビジネスの出店計画や顧客動向分析、荷物や配送先を元に配送計画を立案する配車運行管理、GPSを搭載した車両(人)のリアルタイムな運行状況を把握する動態管理、都市計画や固定資産管理、犯罪分析などの危機管理、感染症対策や医療圏分析などの保険・医療分野、ガス設備管理や発電施設の適地選定などの公益サービス、道路の維持管理や鉄道路線の管理などの公共交通サービス、災害発生時の救援ルート確保(道路啓開)などさまざまな分野で利用されています。

例えば、出店計画の場合は出店候補地周辺の調査にGISを利用できます。出店を考えているエリア周辺の商圏情報の分析や、交通量や周辺地域の住民や来訪者のデモグラフィックデータの分析、その場所に需要がどれくらいあるのかを予測することなどが可能です。

店舗ビジネスやイベントなどリアルな人の集客によって成り立つビジネスであれば、GISによって解決できる課題があったり、さまざまな戦略の立案に役立ちます。

一方、商圏分析などのGISによる分析は、基本は過去の統計情報を基にしている為、現在の市場状況を正確に把握することには限界があります。

クロスロケーションズが提供している人流分析サービスは、リアルタイムに市場の動向を把握することができるため、意思決定に役立つ情報を提供することが可能です。位置情報(GPS)を基に解析した人流データとデジタル地図を掛け合わせたクラウド型の人流分析プラットフォーム「Location AI Platform®」について興味をお持ちの方は以下のサービスサイトよりご覧ください。

データ活用情報

用語集TOPに戻る