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「位置情報」データ活用は新たな次元へ

わたくしは2000年より様々なインターネットビジネスの立ち上げに関わってきました。そして、この約20年の中で幾つかの「特異点」とも言うべきパラダイムシフトに立ち会ったと考えています。

HTMLとMosaicブラウザーのリリースにより始まったWord Wide Webの世界は、検索エンジンの登場からE-Commerceの隆盛、CGM(Consumer Generated Media)やSocial Mediaの隆盛を経て、一般生活者の発信する情報が大量にネット上を流通する時代となりました。一方、インターネットへのアクセスもPCによるダイアルアップ接続からブロードバンドでの常時接続、そして移動しながらいつでもネットにアクセスできるスマートフォンへと、形態を変えながら進化してきました。

この流れの中でわたくしは幸いにもいくつかのメルクマール的なビジネスの立ち上げに直接関わる機会を得ました。E-CommerceとCGMの時代にはデジタルガレージの取締役としてカカクコムの事業育成を行い、Social MediaではTwitterの日本市場のローンチを手がけました。また、その後にはGoogle Japanの戦略事業担当としてグローバルIT企業と携帯キャリアをはじめとする日本の有力インターネットプレイヤーとの提携促進などに携わってきました。

特に2010年頃から普及が急拡大したスマートフォンが、ひときわ大きな変化を産業や社会に与えたことは周知の事実です。

スマートフォン時代における
「位置情報」のビッグデータ化、創業への思い

誰もがスマートフォンを持ち歩き、誰もがスマートフォンの一機能である「位置情報」を利用できるということは、同時にユーザーの許諾の下に発信された膨大な位置情報データがネットの中のビッグデータとして存在する(「端末」の位置データだけではなく、「特定の場所」の位置データも含みます)ということでもあります。今まではこうした位置情報ビッグデータは単に「ログデータ」として捨てられてきましたが、クラウドコンピューティングとデータサイエンスやAIテクノロジーの進化によってこれらのデータから様々は統計的モデル化、分析可視化、インサイトを導き出すことが可能となりました。またスマートフォンを介した位置情報データだけではなくビーコンや、今後はIoTデバイスなどからも位置情報データは発信されていきます。

ちょうどWWWの初期の時代に、増え続けるWebサイトから最適な情報を発見する検索エンジンが開発されたように、増え続ける位置情報データから有効な情報を導き出すことが可能となる新しい「特異点」が現れたのではないかと考えました。そこで、この新しい情報を生活やビジネスに活用できるプラットフォームが必要になる、という構想のもと、プリンシパルなパートナーであるNear社の協力を得てクロスロケーションズを設立しました。

クロスロケーションズ株式会社 代表取締役
小尾 一介

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