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2024年全国お花見スポットの人流調査を公開

プレスリリース
2024年全国お花見スポットの人流調査を公開

〜2024年のお花見人流と2023年を比較。お花見客の性別・年代、来訪時間や各時間滞在人口を独自調査〜

人流データ分析プラットフォーム(Location AI Platform® 以下LAP)およびスマホの位置情報データを利用した広告配信サービス(Location Marketing Service 以下LMS)を提供するクロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役: 小尾 一介、以下クロスロケーションズ)は、2024年のお花見シーズンにおける全国主要お花見スポットの人流データを用いた独自の調査を行い、その結果を発表いたします。

2024年桜の満開日後の週末における全国有名お花見スポットの人流調査

気象庁の発表では、2024年の桜(ソメイヨシノ)の開花は、東京では昨年より15日も遅い3月29日に迎えました。クロスロケーションズは、満開日後の週末における全国有名お花見スポットの人流データを収集・分析し、昨年のデータと比較しました。

■分析期間

2023年の桜満開後の週末(土日)と2024年の桜満開後の週末(土日)を比較。

東京都(千代田区)開花日※満開日※分析期間/開花中の土日
2023年3月14日3月22日3月25日(土) – 26日(日)
2024年3月29日4月4日4月6日(土) – 7日(日)
※日本気象協会発表の桜開花・満開日

人流調査のお花見スポットエリア

上野恩賜公園周辺、井の頭公園周辺、目黒川周辺、千鳥ヶ淵周辺、大阪城公園周辺、名古屋城周辺、福岡舞鶴公園周辺

図1.千鳥ヶ淵周辺のお花見スポット分析地点(POI)※黄色のエリア内で取得した位置情報を解析
図1.千鳥ヶ淵周辺のお花見スポット分析地点(POI)※黄色のエリア内で取得した位置情報を解析

全国桜の名所・お花見スポット人流比較調査結果

お花見スポット対2023年比
上野恩賜公園周辺190%
井の頭公園周辺225%
目黒川周辺145%
千鳥ヶ淵周辺242%
大阪城公園周辺230%
名古屋城周辺192%
福岡舞鶴公園周辺93%
図2:桜の名所・お花見スポット人流増減比較 (2023年を100%としたとき)
2023年3月25日(土)~3月26日(日) | 2024年4月6日(土)~4月7日(日)

昨年度と比較して、2024年のお花見スポットの人流は大幅に増加しました。特に、上野恩賜公園周辺や井の頭公園周辺、千鳥ヶ淵周辺のお花見スポットでは、人流がそれぞれ190%、225%、242%と増加しました。一方で、福岡舞鶴公園周辺は昨年よりは少し数値が低かったものの、全国的にお花見スポットの人流が増えたことがデータから分かりました。

千鳥ヶ淵周辺花見スポットは昨年と比較して人流が約242%に

特に、千鳥ヶ淵周辺や井の頭公園周辺などのお花見スポットでは、昨年と比べて人流が急増しています。この急増の背景には、例年よりも開花が遅く、千鳥ヶ淵周辺では靖国神社の桜のお花見客や大学の入学式など、周辺での人出が増加したことが影響しています。

写真:2024年4月7日(日)靖国神社の桜
写真:2024年4月7日(日)靖国神社の桜

2024年桜開花前からの日ごとの人流変化

2024年3月1日~2024年4月7日迄の東京お花見スポットの人流データの推移
図3. 2024年3月1日~2024年4月7日迄の東京お花見スポットの人流データの推移

図3は、東京の花見スポットにおける桜開花前の3月からの日ごとの人流データを分析した結果になります。データからは上野恩賜公園周辺花見スポット:では3月10日から3月22日までの期間、人流は比較的安定していましたが、満開日の3月29日に向けて急速に増加しました。特に満開日の前後には急激な増加が見られます。また、千鳥ヶ淵周辺花見スポット:では、3月10日から3月22日までの人流は安定しており、3月28日から3月31日にかけて急速に増加しました。満開日後も人流は増加し続け、4月4日にはピークを迎えました。

千鳥ヶ淵周辺花見スポットの週末における時間帯別人流変化

千鳥ヶ淵周辺のお花見客の曜日・時間帯ごとの推計滞在人口の推移をグラフで比較
図4. 千鳥ヶ淵周辺のお花見客の曜日・時間帯ごとの推計滞在人口の推移をグラフで比較

図4は、千鳥ヶ淵周辺花見スポットの花見客の時間帯別滞在人口を人流データで分析した結果です。この分析結果から、ライトアップが行われている18時から19時の時間帯に最も多くのお花見客が訪れていたことがわかりました。

千鳥ヶ淵周辺花見スポットに訪れた花見客の性年代別変化

推計来訪数のデモグラ割合 (男女別割合、年代別割合をグラフで表示)を比較
図5. 推計来訪数のデモグラ割合 (男女別割合、年代別割合をグラフで表示)を比較

図5は、同じく千鳥ヶ淵周辺花見スポットの花見客の性別・年代を昨年度と比較して分析した結果です。分析結果から、昨年に比べて女性客が男性客に比べて昨年度よりも5%増加していることがわかりました。また、昨年度よりも50代以上のお花見客が増加しています。

千鳥ヶ淵周辺花見スポットに訪れた花見客の距離圏別割合の変化

来訪者距離圏別割合 (来訪者がどこから来たかを来訪者の推定居住地より距離県別に割合を分類)を比較
図6. 来訪者距離圏別割合 (来訪者がどこから来たかを来訪者の推定居住地より距離県別に割合を分類)を比較

図6は、千鳥ヶ淵周辺の花見客がどのくらい離れた距離から訪れているのかを人流データで分析した結果となります。データからは、昨年のお花見客よりも外来圏(5km~20km以上離れた場所からの来訪者数)からの数値が35.3%から増え41%に増えていることが分かりました。

おわりに

以上が2024年の全国お花見スポットの人流調査の結果となります。クロスロケーションズは、今後も地域や季節イベントにおける人流データの調査を通じて、都市の変化や社会の動向に関する洞察を提供してまいります。

■ クロスロケーションズ株式会社について

「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・視覚化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIが解析・視覚化する独自技術である「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」などの開発および、人流データの活用による企業のビジネス拡大を支援する「Location Marketing Service」の提供により、“ロケーションテック”を推進しています。

社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com
代表者:代表取締役 小尾 一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
・位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」の開発・提供。
・次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」による「Location Ad 2.0」の提供。

■ 当社の提供する位置情報分析データについて

当社の提供するデータは、ユーザーの許諾を得たスマートフォンアプリからの位置情報データで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。(https://www.x-locations.com/privacy-policy/

分析結果の的確性を担保するため、「元データの偏り(特定キャリアの特定アプリ)」を排除して、全携帯キャリアユーザーの多数のアプリからのデータを完全匿名化してを利用しています。「当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データも提供することが可能となっています。

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