GLOSSARY 用語集

EBPM

EBPMとは?Evidence-Based Policy making

■忙しい人のための要点まとめ
・EBPM: データや根拠に基づく政策立案手法。
・位置情報データの役割: 人々の動向を把握し、エリアマーケティングや都市計画に活用。
・メリット: データ分析結果による的確な意思決定が可能に。
・EBPMに活用できるサービス: 人流アナリティクスやLocation Data ServiceでEBPMを支援。

近年、政策やビジネスの現場で注目を集めているEBPM(エビデンスに基づく政策立案)。これは、経験や直感だけでなく、データや合理的な根拠(エビデンス)をもとに意思決定を行う手法です。本記事では、EBPMの概要と、その中で位置情報データ(人流データ)が果たす役割について解説します。

INDEX

EBPMとは何か?

EBPMとは、Evidence-Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシーメイキング)の略で、政策立案や意思決定のプロセスにおいて、客観的なデータや科学的な根拠を活用するアプローチです。これにより、効果的かつ効率的な政策や戦略の策定が可能となり、社会課題の解決や組織の目標達成に寄与します。

EBPMにはどのようなデータが使われているか

EBPMで活用されるデータは多岐にわたります。

  • 統計データ:人口統計、経済指標、健康データなど、政府や公的機関が収集するデータ。
  • 調査データ:アンケート結果、インタビュー、フィールドワークなどの一次データ。
  • ビッグデータ:ソーシャルメディアの投稿、センサー情報、位置情報データ(人流データ)などの大量データ。
  • 研究成果:学術論文や専門家の報告書など、既存の研究や知見。

これらのデータは、政策の効果測定や改善点の抽出など、さまざまな場面で活用されます。

データがどのような判断に使われているか

EBPMでは、以下のようなプロセスでデータが活用されます。

  1. 現状分析:データを用いて現状や課題を客観的に把握します。
  2. 政策立案:得られたエビデンスに基づき、最適な政策や戦略を策定します。
  3. 実施・モニタリング:政策の進捗や効果をデータで監視し、必要に応じて修正します。
  4. 評価・フィードバック:成果を評価し、次の施策に活かします。

このように、データは政策サイクル全体を支える重要な要素となっています。

人流データがさまざまな業界のEBPMに果たす役割とメリット

人流データは、さまざまな業界の意思決定に活用されています。以下に各業界における役割を紹介します。

小売・飲食業界の出店計画

新店舗の立地選定では、事前にそのエリアの人の流れを把握することが重要です。人流データを活用することで、特定の時間帯や曜日における通行量や人々の属性(年齢層、性別など)を分析できます。これにより、最適な立地を選び、成功確率の高い出店計画を策定できます。

マーケティング・販促施策の最適化

販促活動やプロモーションを効果的に行うためには、ターゲットとなる顧客がどのエリアに多く存在するかを知る必要があります。人流データを用いて、特定のエリアや時間帯でのターゲット層の集中度を分析し、効果的なエリアでの施策展開が可能となります。

オフライン施策の効果測定

イベントやキャンペーンなどのオフライン施策を実施した後、その効果を測定するために人流データが活用されます。施策前後の人の動きの変化(増減)を比較分析することで、施策の効果を定量的に評価し、次回以降の改善に繋げることができます。

観光業・自治体の地域活性化策

観光地や商店街などの活性化を図る際、人流データを用いて訪問者数や滞在時間、回遊パターンを把握します。これにより、効果的な観光施策やイベント企画を立案し、地域経済の活性化に寄与します。

交通・都市計画

都市の交通流や混雑状況を人流データで分析することで、渋滞緩和策や公共交通の最適化、歩行者の安全対策など、効果的な都市計画を策定できます。

人流データを活用するメリット

  • リアルタイムな人々の動向把握:人々の移動パターンを詳細に把握でき、都市計画や交通政策の最適化に役立ちます。
  • 観光施策の効果測定:観光地への訪問者数や滞在時間を分析し、プロモーションの効果を評価できます。
  • 防災・減災対策:災害時の避難経路や避難先の混雑状況を予測し、適切な対応策を立案できます。
  • 商業施設の戦略策定:店舗の立地選定やマーケティング戦略の策定に活用できます。

位置情報データを活用することで、従来では得られなかった詳細なエビデンスを取得でき、より的確な意思決定が可能となります。ただし、人流データは万能ではなく、活用目的や業界によって適切な使い方が求められます。他のデータと組み合わせて総合的に判断することが重要です。

まとめ

EBPMは、データドリブンな社会を実現するための重要なアプローチです。特に位置情報データ(人流データ)は、政策や戦略の精度を高めるための強力なツールとなります。クロスロケーションズのサービスを活用し、エビデンスに基づく意思決定を始めてみませんか?

位置情報データを活用したクロスロケーションズの取り組みに関する記事は以下をご覧ください。

関連情報

人流アナリティクスについて詳しくはこちら
Location Data Service(LDS)について詳しくはこちら

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