GLOSSARY 用語集

位置情報サービス

位置情報サービスとは

位置情報サービスとは、GPS、GNSS、Wi-Fiアクセスポイント、携帯電話基地局携帯機器などから利用者が今いる位置を取得し、その位置情報に付随した情報などを提供するWEBサービスの総称を指します。

位置情報を利用したWEBサービスは、位置情報の総合情報を提供するサービスをはじめ、位置情報×地図サービス、位置情報×広告、位置情報×セキュリティ、位置情報×エンターテインメントサービスなど、位置情報を利用したサービスやアプリケーションはさまざまです。

例えば、位置情報×地図サービスは、GoogleマップのようにGPSで現在位置が分かるオンラインマップやカーナビを連想されると思いますが、それだけではありません。

位置情報を使った地図サービスを使えば、店舗やイベント会場などの特定のスポットに訪れた人がどこに住んでいる人か、またその人達のライフスタイル(ほかにどんな場所によく立ち寄るか、何時に来店しているか、月の来店頻度、コロナ前後で移動傾向や店舗利用傾向がどう変わったか)なども簡単に把握することができます。位置情報を利用した解析方法なので、自店舗だけではなく競合店の利用者情報もわかるので、簡単に競合分析が行うことができるのです。

また、位置情報×広告であれば、特定のスポットに訪れた人だけに広告を配信することが可能です。例えば、野球場やバッティングセンターなどに訪れる野球に興味がありそうなターゲットに対して、スポーツ用品やスポーツバーの広告をFacebookやInstagram、LINEといった各種SNS広告やスマートフォンアプリに配信することで誘導を促すことができたり、またゴルフ場やゴルフ練習場に訪れるターゲットに対して、新作のクラブなどゴルフ用品を取り扱う通販ショップの利用を促したり。飲食店で、競合のレストランをよく利用する人に対して自店舗の広告を配信する、といった使い方も可能です。

また、位置情報はこうしたオンライン広告だけではなく、オフライン広告にも対応できます。例えば、とある居酒屋店の集客をUPさせたいと考えた時、その居酒屋だけでなく競合を含めた商圏分析や利用傾向の分析を位置情報を使って行います。そこから、どの地域に広告を配信すれば来店に繋がりやすいかを可視化し、その地域にポスティングDMを配信することで、広告の無駄打ちをせずにピンポイントで集客に繋げることが実現できます。また、その結果商圏がどう変わったか、競合と比較してどの程度自店舗の利用シェアが上がったかという、広告配信の結果についても分析可能です。

さらに、可視化した利用頻度が落ちた(もしくは増えた)地域を対象にアンケート調査を行って、どうしてその店舗を利用しなくなったか(もしくは利用するようになったか)などを掘り下げて聞くことで、マーケティング活動に繋げるという使い方も可能です。(これらのサービスは、クロスロケーションズ株式会社のLocation AI Platform™で実際に提供している、実現可能なサービスの1つです。)

位置情報サービスと聞くと、GPSなどから取得した位置情報を利用されることでプライバシー侵害につながるのではないか、何か危ないのではないか、という心配を抱く人が多いと思いますが、こうしたサービスで使われる位置情報には個人を特定できるような情報は全く紐づいていません。それどころか、位置情報はこうした精度の高いマーケティング活動を実現するためには必要不可欠なものであり、ビジネスに利用しない手はないと考えます。

このように、位置情報は人々の行動に直結するので、店舗や施設、イベント会場といった特定の場所に訪れたことがある人がどういう行動傾向にあるかを分析したり、その中から来店に繋がりそうなターゲットだけに広告を配信したりすることが可能なサービスもあるなど、さまざまな可能性を秘めているサービスですので、ぜひあなたのサービスにも何か「位置情報を取り入れる事でできないか?」と一度考えてみてはいかがでしょうか。

データ活用情報

用語集TOPに戻る