GLOSSARY 用語集

オフィス出社率指数

オフィス出社率指数

オフィス出社率指数とは

オフィス出社率指数は、人々のオフィスへの出社の状態を定量的に把握するための指標として、スマートフォンの位置情報データを基にAI解析した人流データから都心部エリアの建物や対象地域にけるオフィスへの出社率を定量的に把握できるようにインデックス化したものを指します。

この「オフィス出社率指数」は、クロスロケーションズ株式会社と株式会社ニッセイ基礎研究所が、スマートフォンの位置情報データを基にした人流データを用いて共同で開発したものです。

オフィス出社率指数

「オフィス出社率指数」開発の背景

人々のオフィスへの出社の状態はこれまでのアンケート調査やタイムカードなどでは包括的に把握することが困難でした。そこで、これまでの伝統的なデータではなく、速報性が高く粒度が細かいクロスロケーションズが提供する人流データを活用することでオフィスへ出社率を定量化して試みたものである。

このオルタナティブデータとして利用される人流データを利用することでコロナ禍によって経済・社会情勢が急激に変化したさまざまな業種や職種における不透明な状況を把握する手段の1つとして関心が高まっています。

この指標は新型コロナウイルスが流行する前に比べて、オフィスの出社率がどのくらい減少しているのか、あるいは回復しているのか、様々なデータを収集、加工して、出来るだけ偏りを修正して実態を見える化することに成功しています。また、2020年2月以降の「オフィス出社率」と新型コロナウイルスの新規感染者数との推移を見比べた考察では、政府の対策に合わせて企業やオフィスワーカーが働き方を柔軟に変化させ、ウィズコロナの新しいワークスタイルを作り上げていることが指摘されています。

補足

「オフィス出社率指数」は、携帯電話の位置情報を基にした人流データを用いて個別建物内における人流の増減から算出されたものです。特に、オフィス街における飲食店や小売店などのオフィスワーカーに依存するエリアの景況は、オフィス街のテレワーク動向に大きく左右されます。

機能と特徴

・気になるエリアの人流変化を確認できる

約70万の登録エリアから分析したいエリア(店舗・施設・駅など)を5地点を自由に登録、各地の人流変化の比較や曜日による違いなどを確認できるので、混雑情報や人出スポット比較データをマーケティングレポートやご当地情報として利用できます。

・年、月、日別の変化を比較できる

2019年12月1日より昨日までの間の5期間を自由に設定して昨年、昨月、昨週、昨日の差を比較できるので、年度、月日の違いによる需要予測や季節比較データとして地域・土地・建物の活用度変化などを把握できます。

・未公開の推計来訪人数データが閲覧・利用できる

当社Webサイトで一般公開している「全国業種業態・主要都市人流グラフ」では表示していない「推計による来訪人数」のデータも確認できます。この「推計人数」はデータをCSVでダウンロードしてたのアプリケーションやシステムで活用することが可能です。


参考

・ニッセイ基礎研究所レポートページ
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=67877?site=nli

・位置情報のAI解析データから「オフィス出社率指数」をニッセイ基礎研究所と共同で開発

https://www.x-locations.com/news/pr20210602/

・東京オフィス市場は賃料が下げ止まり。宿泊需要はコロナ禍前を上回る-不動産クォータリー・レビュー2023年第4四半期 2024年02月07日
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=77470?pno=2&site=nli

・モビリティデータを活用したオフィス出社率論文が日本地域学会の英文誌「Asia-Pacific Journal of Regional Science」に公開

位置情報ビッグデータと連携した様々なデータ活用については、以下Location Data Service(ロケーションデータサービス)でご紹介しております。また、BIツールを基にした事例についても動画のアーカイブでご案内しておりますのでお気軽にご相談ください。

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