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ユーザーエクスペリエンス

ユーザーエクスペリエンスとは

製品・システム・サービスなどを利用したユーザーが得た体験のことを指します。「ユーザー経験」や「ユーザー体験」とも呼ばれており、「User Experience」を略した「UX」と呼ばれることもあります。

製品などの使いやすさ、わかりやすさはもちろんのこと、ユーザーの行動を促してユーザーが実現したいことを心地よく、また楽しく実現できることを目指した概念で、近年では特にWeb業界で重要視されています。

操作性や使いやすさを指す「ユーザビリティ(usability)」と意味が似ていますが、ユーザビリティは使いやすさを実現したものであり、操作したユーザーの満足度の度合いとされています。ユーザーエクスペリエンスはその先の、体験を設計する概念であるため、ユーザーエクスペリエンスと関連性はありますが異なる概念です。

また、「ユーザインターフェース(UI:User Interface)」とも少し概念が異なります。ユーザーインターフェースは「人とモノ(主にコンピューター)との接点」という意味で、人がシステムや機械を操作するための接点を指します。

例えば、カーナビや切符の券売機、スマートフォンやタブレットPCなど指で触れて動かすシステムの外観に関わる部分はユーザーインターフェースと考えられます。それらの画面上にあるボタンのデザインや文言、配置場所などをより使いやすいように設計することが重要です。また、カーナビなどのシステム以外にも、コンビニのコーヒーマシンや掃除機、炊飯器といったような日常生活で身近な「モノ」に対してもユーザーインターフェースの考え方が重要となります。
日本ではユーザインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)を一緒に考える事が多いですが、UXデザインはユーザビリティとUIデザインも含めた「ユーザー体験」自体を設計することを目指すので、全てを包括しているのはユーザーエクスペリエンスであると言えます。

ユーザーエクスペリエンスの成功例で挙げられる有名なものとしては、アプリケーションソフトウェアの「LINE」がその1つでしょう。自分が送ったメッセージと相手から受信したメッセージがチャットのように表示され、会話の流れを一つの画面で確認することができます。グループ機能を使用することにより、一つの画面で複数人とのメッセージのやりとりを行うこともできます。また、スタンプで簡単にあいさつや返答を感情も合わせて伝えることができるため、言語がわからない人同士でもスタンプで会話が成立します。インターネット上のコミュニケーションの幅が一気に広がりを見せた画期的なアプリだと言えます。
スマートフォンの普及に大きく影響した「iPhone」もユーザーエクスペリエンスで成功した製品の1つです。スマートフォンが普及するまでの携帯電話は、通話とカメラ、メール機能がメインでしたが、スマートフォンではインターネット検索などパソコンと同様のWebサービスを使えるようになり、結果としてスマートフォン画面に合わせたWebサイトやサービス作りが進みました。前述のLINEのようなアプリケーションが生み出されるなど、今では人々の生活に欠かせないものとなっているほど快適で心地よいユーザー体験を提供した製品になりました。このように、ユーザーがシステムや製品に触れた時に、より良質なユーザー体験を提供できることを心がけることで、製品やサービスの向上に繋がります。