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店舗やエリアへの”来訪パターン”の見える化が位置情報ビッグデータの分析によって初めて可能に

プレスリリース
店舗やエリアへの”来訪パターン”を見える化する新機能_来訪パターンヒートマップ

〜Location AI Platform®で19種類目の分析機能「来訪パターンヒートマップ」を提供開始〜

クロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小尾一介、以下クロスロケーションズ)は、独自開発で特許取得済みの位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」(以下、LE)とその機能を使ったクラウド型人流分析プラットフォーム「 Location AI Platform®」(以下、LAP)、 およびオンライン登録で人流データ分析が可能な「人流アナリティクス®」(以下、JA)を提供しています。
この度、人流分析プラットフォームLAPの新機能として、自店舗・エリアや競合店舗・周辺エリアにおける来訪客の来訪頻度と来訪間隔の「組合せパターン」を分析し、その分布をヒートマップで視覚化することに成功しました。この来訪客の来訪パターンを知ることができる新機能「来訪パターンヒートマップ」はLAPに19種類目の新しいウィジェット※1の一つとして実装されます。なお、この新機能を実現する論理構成、実現方法などは特許を申請しています。

※1:ウィジェット:Webページのユーザーインターフェース(UI)上に表示される小さなアプリケーション。LAPではダッシュボード上に自由に配置でき、それぞれ違った分析実行が可能。

店舗やエリアへの”来訪パターン”を見える化する新機能_来訪パターンヒートマップ

◆来訪パターンヒートマップ開発の背景

LAPでは「人流速報デイリー来訪」「来訪者数ランキングマップ」などの機能を利用することでこれまでも「来訪を分析する」ことはできましたが、リピーターの来訪や、そのサイクルなどの「来訪パターン」を視覚化して、来訪客の行動をより詳しく把握できないか、というLAP利用企業のリクエストがありました。そこで、人流データを活用して、来訪頻度と来訪間隔の組み合わせパターンを分析し、その分布をヒートマップで見える化した「来訪パターンヒートマップ」の開発を行いました。この新ウィジェットにより、店舗やエリアの来訪客の行動パターンを一目で把握することができます。

◆機能の概要

「来訪パターンヒートマップ」は、店舗やエリアにおける来訪客の来訪頻度と来訪間隔の組合せを分析し、ヒートマップとして視覚化します。30日間と90日間の2つの期間を設定でき、ヒートマップの縦軸には来訪頻度が表示され、横軸には来訪間隔が表示されます。

図1:店舗来訪客の来訪パターンを知ることができる[カスタム分析]来訪パターンヒートマップ画面

■来訪頻度(縦軸)と来訪間隔(横軸)の組み合わせパターンの出現回数の分布を見える化

来訪頻度は、対象期間中に来訪客が来訪した回数を表し、ヒートマップ上では縦軸に表示されます。来訪間隔は横軸に表示され2日連続の来訪を「間隔=1」として定義します。出現回数が多い来訪パターンがより濃い色で表示されることで、その来訪頻度と来訪間隔の組み合わせのパターンで多くの来訪があることが一目で把握できます。

◆活用のメリット

・顧客行動の理解:

来訪パターンを分析することで、来訪客の行動パターンや傾向を把握することができます。これにより、現在の来訪客の来訪パターンのみならず、コロナ前と現在の変化を把握したり、店頭施策実施後の変化を確認することもできます。

・マーケティング戦略の最適化:

来訪パターンを分析することで、より効果的なマーケティング戦略を立案することが可能です。例えば、多く出現する来訪パターンに合わせたキャンペーンやイベントの開催実施ができます。

・リピートの促進:

来訪頻度や来訪間隔の傾向から、リピート来訪客を増やすための施策を立案できます。特定の来訪間隔に対してアプローチすることで、来訪客のロイヤルティを向上させることができます。

・過去の期間、競合店、周辺エリアへの来訪のパターンを把握:

従来も店舗運営企業などの現場では「自店への来訪パターン」は観察や会員化、自社アプリなどにより把握されていましたが、この「来訪パターンヒートマップ」によってデータによる見える化が可能となったことから、今までは把握が不可能であった競合店、周辺店での来訪パターンも知ることできます。

◆活用例

進化したLAPおよびJAでは、分析対象地点のPOI(分析地点)を登録してからおおよそ3時間以内に、人流速報のデータ分析結果を可視化できるようになりました。さらに、複数地点の人流速報をグラフで比較することも可能です。また、LAPでは、立体的なエリアマーケティングを実現するための充実した機能を搭載しています。自由な条件で設定し、わずか数分で分析結果を確認できます。これらの新機能と分析処理速度のアップデートにより、複数地点や複数期間の比較がよりスピーディーに可視化できるようになりました。

・小売店での活用

来訪客のパターンとして30日間で2回10日間隔のところが濃い色で表示されていた場合、その店舗では10日間に1回の各棚の品揃えを定期的に点検することで、リピーター客に新しい商品を提案して売上の向上を図れます。

・飲食店での活用

例えば、「住宅地とオフィスが混在するエリアのファミリーレストラン」で、月に2回/14日間隔のパターンと月に5回/3日間隔のパターンの色が濃くなっていた場合、前者がファミリー客、後者がオフィスワーカー客のパターンであることが推定されるので、各層向けの日替わり、週替わり含むメニューなどをアレンジして、それぞれの顧客層のリピート率の向上が可能となります。

・観光地での活用

観光地点の分析では、90日間など長期間のヒートマップを活用することで、観光客の来訪間隔に応じた集客イベントの企画などに役立てることができます。例えば、季節による観光客のパターンの変化を把握し、それに合わせたイベントやキャンペーンを計画することで、集客効果を最大化することができます。

◆Location AI Platform®

提供形態:Webベースクラウド形態(分析用データ付き)。法人単位年間契約。
価格:初期費用15万円。月額使用料50万円。利用法人内ユーザーIDごとの課金無し。
分析ウィジェット(アプリ):19種類。
過去の位置情報データ:契約日より過去1年分(追加料金で1年以上の過去分も利用可能)。
分析データの利用:各ウィジェットよりのCSVダウンロード可能。Google Big Query、Amazon AWS、Microsoft Azureなど経由や、API(デイリー人流データ)での転送可能。
各種BIツール連携も可能。(TableauやGoogle Looker など)

◆クロスロケーションズ株式会社について

「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・視覚化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIが解析・視覚化する独自技術である「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」などの開発および、人流データの活用による企業のビジネス拡大を支援する「Location Marketing Service」の提供により、‟ロケーションテック”を推進しています。

社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com
代表者:代表取締役 小尾一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
・位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」の開発・提供。
・次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」による「Location Ad 2.0」の提供。

◆当社の提供する位置情報分析データについて

当社の提供するデータは、ユーザーのスマートフォンアプリのGPSデータで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。
https://www.x-locations.com/privacy-policy/
完全匿名化データを利用することにより当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データを提供することが可能となっています。

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