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2023ハロウィン渋谷スクランブル交差点の人流を調査。対前年比に加え、独自開発の「人流変化の予測モデル」とも比較

プレスリリース
2023ハロウィン渋谷スクランブル交差点の人流を調査

〜スクランブル交差点の10月31日の人流は対前年比で約10%減少〜

 人流データ分析プラットフォーム(Location AI Platform® 以下LAP)およびスマホの位置情報データを利用した広告配信サービス(Location Marketing Service 以下LMS)を提供するクロスロケーションズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小尾 一介、以下クロスロケーションズ)は、LAPを使用して2023年10月27日(金)から31日(火)までのハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流データを分析し、昨年2022年と比較検証しました。また、独自に開発した「人流変化の予測モデル」とも比較を行いましたのでその結果を報告いたします。

毎年注目が集まる渋谷のハロウィーンですが、2023年のハロウィーン期間(2023年10月27日~10月31日)において、渋谷区は「ハロウィーンのイベント会場として集まらないように」呼びかけました。そこで、例年多くの人がイベントのように賑わうスクランブル交差点周辺人流がどのように変化したかを対前年比の人流データと比較を行い調査いたしました。また、今年のハロウィン期間の人流予測を独自開発した「人流変化の予測モデル」を元に事前に分析を行い、実際の調査データと比較を行いましたので、その成果を発表いたします。

調査概要

●調査期間:
 ・2023年10月27日(木)~2023年10月31日(月)
 ・2022年10月27日(金)~2022年10月31日(火)

●調査エリア:渋谷スクランブル交差点周辺

●データ概要:スマートフォンのGPSデータを独自技術により解析した統計データ

●人流調査内容:
 ・対前年比の人流調査と独自の予測モデルの比較
 ・時間帯別人流調査(10月31日の対前年比)
 ・性別年代別代別割合の人流調査(10月31日の対前年比)
 ・来訪者距離圏別割合の人流調査(10月31日の対前年比)
  ※来訪者がどこから来たかを来訪者の推定居住地より距離県別に割合を分類して比較しています

●特徴:クロスロケーションズは独自の手法により、人流分析したい特定の場所や地域をピンポイントに指定し、そのエリア内に限定した人流分析を実現しています。スマートフォンのGPSから収集したデータをもとに解析処理を行い、指定したエリア内で判定(イン判定)した位置情報データを分析しています。

人流調査結果:対前年比10%の減少

人流分析プラットフォームLAPを使用し、2023年10月27日(金)から31日(火)までのハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流データを昨年2022年と比較し分析(図1)致しました。対前年比の比較では2022年ハロウィン期間の数値を100とした場合、2023年では事前の呼びかけや交通規制における影響から人流は約10%の減少となりました。

渋谷スクランブル交差点周辺の人流調査。2023年10月27日(金)~31日(火)と2022年10月27日(金)~10月31日(火)を比較
図1. 渋谷スクランブル交差点周辺の人流調査。2023年10月27日(金)~31日(火)と2022年10月27日(金)~10月31日(火)を比較

人流変化の予測モデルの成果

独自の「人流変化の予測モデル」における2023年10月27日(金)から31日(火)までのハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流比較(図2)では、人流分析の結果と比べて約85%の数値の結果になりました。特徴として折れ線グラフの日別の変化が同様の動きで人流を捉えていることが分かります。ハロウィンの事後にデータを分析して推計値として見える化された人流変化と「予測モデル」により事前に算出されていた人流変化(が同様な動きになったことにより(減少・増加の変化)「予測モデル」が有効に機能していたことが確認されました。

独自の「人流変化の予測モデル」における2023年10月27日(金)から31日(火)までのハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流比較
図2. 独自の「人流変化の予測モデル」における2023年10月27日(金)から31日(火)までのハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流比較

人流分析を行った渋谷スクランブル交差点周辺の分析エリア
図3. 人流分析を行った渋谷スクランブル交差点周辺の分析エリア(指定エリア内で取得したGPSデータを元に解析)

時間帯別人流調査(10月31日の対前年比)

時間帯別人流調査(10月31日の対前年比)
図4. 渋谷スクランブル交差点周辺でとらえた時間帯別の推計来訪人数の推移

性別・年代別人流割合の比較調査(10月31日の対前年比)

性別・年代別代別人流割合の比較調査(10月31日の対前年比)
図5. 推計来訪数のデモグラ割合 (推計来訪数の男女別割合、年代別割合をグラフで表示)

来訪者距離圏別割合の人流調査(10月31日の対前年比)

来訪者距離圏別割合の人流調査(10月31日の対前年比)
図6.来訪者距離圏別割合 (来訪者がどこから来たかを来訪者の推定居住地より距離県別に割合を分類して比較)

今後の展望

クロスロケーションズはハロウィン期間における渋谷スクランブル交差点の人流調査だけでなく、日本全国の主要な地点での人流予測や調査を継続し、都市の変化や社会の動向についての洞察を提供していく予定です。今回の異例の状況下で行った人流調査結果は今後、都市イベントの計画立案や安全対策、広告キャンペーンなど関心を持つ多くの関係者にとって重要な情報源となると考えています。

今回実施した「人流変化の予測モデル」は今後も技術開発を進め、予測精度の向上と同時に人流変化が予測できることが活かせる用途や目的の開発も進めていきます。

Location AI Platform®

提供形態:Webベースクラウド形態(分析用データ付き)。法人単位年間契約。
価格:初期費用15万円。月額使用料50万円。利用法人内ユーザーIDごとの課金無し。
分析ウィジェット(アプリ):19種類。
過去の位置情報データ:契約日より過去1年分(追加料金で1年以上の過去分も利用可能)。
分析データの利用:各ウィジェットよりのCSVダウンロード可能。Google Big Query、Amazon AWS、Microsoft Azureなど経由や、API(デイリー人流データ)での転送可能。
各種BIツール連携も可能。(TableauやGoogle Looker など)

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クロスロケーションズ株式会社について

「多種多様な位置情報や空間情報を意味のある形で結合・解析・視覚化し、誰でも活用できるようにすること」をミッションとしています。位置情報ビッグデータをAIが解析・視覚化する独自技術である「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」などの開発および、人流データの活用による企業のビジネス拡大を支援する「Location Marketing Service」の提供により、“ロケーションテック”を推進しています。

X-Locations logo

社名:クロスロケーションズ株式会社
URL:https://www.x-locations.com
代表者:代表取締役 小尾一介
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-2-9 小林ビル6F
事業内容:
・位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine™」の開発とビジネス活用クラウド型プラットフォーム「Location AI Platform®」、クラウドサービス「人流アナリティクス®」の開発・提供。
・次世代の位置情報マーケティングサービス「Location Marketing Service」による「Location Ad 2.0」の提供。

◆当社の提供する位置情報分析データについて

当社の提供するデータは、ユーザーのスマートフォンアプリのGPSデータで、ユーザーから個人情報を紐づけない形で完全匿名化の上、分析利用を目的に第三者利用について許諾を得たデータのみを利用しています。
https://www.x-locations.com/privacy-policy/
完全匿名化データを利用することにより当社独自開発の分析エンジンである「Location Engine™」は端末ID、緯度経度情報、タイムスタンプを直接に地図・施設情報と連携して分析することで「メッシュ型位置情報データでの分析」では困難なピンポイントでの分析データを提供することが可能となっています。

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