人流データを活用した広告業界のDX推進の取り組み

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執筆者 XLマーケティングチーム
人流データを活用したユーザーターゲティング

インバウンド需要やコロナ禍における消費行動の変容が著しい中、過去の統計データだけではなく、実際の人の動きを捉える「人流データ」が不可欠です。特に屋外広告やチラシ、ダイレクトメールなどのプランニングにおいて、人流データを活用することで、アプローチしたいターゲットを可視化できます。この記事では、広告業界において人流データを活かしたDX推進の取り組みに焦点を当て、効果的な手法について解説します。新たな時代に即した広告戦略の礎となる情報をご紹介します。

この記事の人流分析は、人流分析プラットフォームLocation AI Platform®※(ロケーション エーアイ プラットフォーム 以下「LAP」)を活用しています。

※LAPは、スマートフォンのアプリから得られるユーザーの位置情報を機械学習とAIにより解析・可視化したクロスロケーションズオリジナルのクラウド型プラットフォームです。

INDEX

「人流データ」活用で的確なユーザーターゲティングを実現

販促エリアでの施策・屋外広告のプランニングなど、プロモーション施策後の効果測定価値を高める

クロスロケーションズのLAPは、位置情報ビッグデータの分析をプラットフォームが行い、施策立案をAIが支援する為、専門知識がない広告代理店の担当者様でも簡単に位置情報データを活用した提案やマーケティングのプランニングを行うことができます。

1. 来店するお客様の来訪傾向を分析して最適なエリア選定と施策を実現

某商業施設(渋谷区)来訪者のポテンシャルマップ分析
Location AI Platform™ ポテンシャルマップ画面

上記図では、LAPを活用して対象の顧客の店舗・施設に訪れた来訪者の傾向を分析しています。地図上の赤いエリアは来訪率が高く、青いエリアは来訪率が低いエリアと推定されます。分析期間は、コロナ前の2019年10月~11月の来訪者の傾向と2020年10月~11月のコロナ禍におけるデータを比較分析しています。

LAPを活用したこちらの分析結果から、郊外の来訪率が下がり、逆に都心の青いエリアが減少していることが把握でき、来訪する顧客層が変化していると推測できる為、こちらの対象店舗・施設では来訪者の変化に合わせたプロモーションや品揃えを変更する必要があることがわかります。

上記のような分析は、専門知識や経験がない方でも知りたい店舗・施設の地点を登録してLAPの「ポテンシャルマップ分析※1」を利用することで簡単に知ることができます。また、それ以外にもさまざまな分析メニューを用意していますので、ニーズに合わせたあらゆる角度から見込み顧客エリアを抽出することができますので、提案時における最適なプランニングを実現いただくことができます。

※1「ポテンシャルマップ分析」とは
「ポテンシャルマップ分析」はLAPの分析機能の1つで、特定の店舗・施設・エリアなどの地点への来訪傾向をデータに基づきポテンシャル(潜在的な傾向)のエリアとして判定します。高ポテンシャル(赤色地域)からは更なる来訪が見込める可能性があるため、マーケティング戦略の注力エリア選定として活用することができます。

活用事例

店舗に来訪するお客様の推定居住地を分析することで、チラシやダイレクトメール、スマートフォン広告などに対して、より高度で効果的なプランニングが実現可能です。

活用事例では、Location AI Platform®を活⽤して⾒込み顧客エリアを抽出し、最適なエリアにポスティングを実施いたしました。また、その他にも位置情報を元にしたスマートフォン広告を行い来訪計測で成果を確認することもかのうです。

2. お客様がよく訪れる場所や実勢商圏に効果的な広告を配信

LAPの分析で特定した実際の顧客がいるエリア(実勢商圏)に、広告を配信することができます。
GPSが距離に応じてユーザーの網羅率を把握するため、適正な実勢商圏の把握が可能です。

配信後は、来訪計測や広告配信後のマーケットシェアまでレポート可能です。
広告接触者の来訪計測だけではなく、販促施策前後での人の増減も把握できるため、LAPを使用することによりプランニング・広告配信・効果検証を一元的に行うことができます。

3. 屋外広告・デジタルサイネージ向けのモニタリング検証

LAPに屋外広告やデジタルサイネージの地点を登録することで、登録地点の準リアルタイムの人流情報(下記、サイネージ周辺の日別推定流入者数のイメージを参照)をモニタリングすることができます。
対象媒体があるビルやビル前だけではなく、媒体の視認エリアなどさまざまな場所を自由に設定(下記、サイネージ周辺をポリゴン登録のイメージを参照)することができます。
また、登録エリアのサイズや形も地図上に自由に設定することができ、数万にも及ぶ地点の登録・モニタリングができます。

Location AI Platform🄬のダッシュボード画面
Location AI Platform🄬のダッシュボード画面

上記のような人流データを基にプロモーションのエリア選定や効果測定を実施する企業様が増えています。
広告代理店様には自社のクライアントに向けた提案として、リアルな行動データを捉えたLAPを活用いただくことで、事前のプロモーションエリアの選定や顧客の行動に合わせたターゲティング広告配信、そして販促施策の効果検証までを一気通貫で実施いただくことができます。

上記サービスに関するお問い合わせや御見積り依頼などのご質問に関しては以下よりお問い合わせください。

 クロスロケーションズマーケティング担当者
クロスロケーションズ株式会社マーケティングチーム

クロスロケーションズは位置情報ビッグデータの独自解析エンジンとその機能を使ったクラウド型人流分析プラットフォームを展開しています。 マーケティングチームでは、「Location Engine™」から取得できる準リアルタイムの人流統計データを活用してビジネスから社会課題の解決まで幅広くお手伝いができるように活動しています。

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