Beaconとは
ビーコンから送信される電波「Bluetooth Low Energy」(BLE)をレシーバが受信する情報の伝達技術のことで、デバイスやサービスのことをビーコンと言います。発信した電波の範囲内に入ったユーザーに対して、コンテンツを配信したり、メッセージ通知を送ったりすることができます。
英単語での意味は、標識や灯台、のろし、かがり火などの意味です。定期的に周囲に向けて光や電波などを発する装置から現在地や方角、進行方向などを知ることを意味します。

ビーコンから発信する電波は強度調節が可能で、特定の場所に訪れたユーザーのみに特別なコンテンツを配信するといった使い方もできます。
例えば、電波の発信圏を店舗の中だけに留めることで、お店に来店したユーザーのみのスマートフォンアプリにクーポン情報を通知するといった活用が可能になります。大型ショッピングモール内の施設などでも使われています。
また、観光地や商業施設の案内、美術館や博物館の音声ガイド、催事場やイベント会場でのイベント情報発信、小売店でのキャンペーン情報配信など、ビーコンのような位置情報技術を活用することでさまざまな情報発信サービスに利用されています。

GPS機能と似ているようにも感じますが、GPSは人工衛星から電波を発信しているのに対し、ビーコンはビーコン端末自体から電波を発信しており、発信源が異なります。このように電波の発信源が異なることから、GPSは建物の中や地下だと電波が遮断されて受信ができなくなりますが、ビーコンは建物の中や地下でも受信が可能です。また、ビーコンはある程度の距離内しか受信できませんが、GPSは広範囲で受信が可能という特徴の違いもあります。