GLOSSARY 用語集

競合調査

競合調査とは

自社のライバルとなる企業の商品や製品・サービスなどを、さまざまな項目やカテゴリで比較して分析を行う調査のことを指します。
競合調査を行うことで、自社の商品や製品・サービスの強みや弱みを知ることができ、競合に勝つために最適なアクションを知ることに繋がります。

競合調査の一番の目的は、競合企業の特徴を調査した結果を元に、自社との差別化戦略に繋げることです。
競合企業と全く同じ商品や製品・サービスを提供していては、価格勝負しかできません。
競合企業と比べて自社を優位に立たせるには、明確な差別化戦略が必要不可欠となります。

競合調査を進めていく上で、最初に必要となるのは「競合」の選定です。
どの企業(店舗)を競合対象とするかを決めることですが、必ずしも同じサービスや商品を扱うところだけが競合相手とは限りません。

例えば、マクドナルドの競合はどこが考えられるでしょうか?

モスバーガーやロッテリア、フレッシュネスバーガー、バーガーキングなどが考えられると思いますが、マクドナルドの競合はハンバーガーチェーンだけとは限りません。

朝食として「朝マック」を提供しているマクドナルドは、吉野家や松屋、富士そば、スターバックスコーヒー、タリーズコーヒーなども競合になるでしょう。
ランチ時であれば、ランチを提供している飲食店、おやつ時であれば、ファミレスやコーヒーショップ、夕食時であればレストランや居酒屋も競合の対象となります。

特に、店舗ビジネスにおける競合相手は多岐にわたるので、しっかり競合の定義をすることが大切です。

一般的な競合調査の主な項目としては、商品やサービス、販売戦略、値段、売上、立地、Webサイト、広告などがあり、様々な角度からの分析が必要となります。

商品やサービス、値段などは実際に自ら利用・体験する事で実態を把握することができます。
Webサイトや広告も、専門家にアドバイスをもらいながら比較をすれば、その特徴や訴求の差を一覧化することができるはずです。

店舗ビジネスの競合調査において、特に重要なのは「自店舗と競合店舗を利用するお客様」を正確に掴むことです。
自社の店舗を利用しているターゲットの把握はもちろんのこと、競合店舗を利用している人の動きを正確に把握できていますか?
自店の利用客についてはデータを持ち合わせている企業も少なくないと思いますが、競合店舗利用者の情報を正確に知っている企業は多くはありません。
なぜなら、競合店舗を利用している人の情報を知る術が、今までほとんど存在しなかったからです。

しかし「位置情報」を活用することによって、競合店舗を利用している人を分析することが可能になりました。

位置情報を活用した人流データを用いることで、競合店利用者はどの程度の頻度で利用しているのか、自店が負けている時間帯や勝っている時間帯、自店や競合店利用者がどのあたりに住んでいるのか、自店はどのくらいのシェアを占めているのかなどがわかります。

これらの位置情報には個人情報は紐づいていないので、きちんと個人のプライバシーが守られたデータから解析を行っています。

自社(自店舗)のシェア拡大のためには、競合と比較して自社の強み・弱みをきちんと把握するだけでなく、お客様はどんなターゲット像なのかを正確に把握することで、より具体的な改善に繋がります。クリティカルな改善を続けていくことで、競合のシェアを奪っていくことに繋がるでしょう。

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