帰国した外国人観光客に広告配信するメリット。旅アト広告でインバウンドを促進

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執筆者 XLマーケティングチーム
旅アト広告でインバウンドを促進。帰国した外国人観光客に広告配信するメリット

 旅行を終えて帰国した外国人旅行者に広告を配信して効果はあるのでしょうか?実は、旅行後に広告を配信することで、外国人旅行客の再訪を促進し、ロイヤリティを向上させる可能性が高まります。

訪日した外国人観光客のリピート率を高めたり、新たな訪日客を呼び込み、海外への越境EC(インターネットを通じた日本国内から海外へ向けての商品販売)でのインバウンドビジネスを促進するメリットがあります。

本稿では、「旅アト広告」を利用するメリットやその活用事例についてご紹介します。

INDEX

インバウンドビジネスを促進する「旅アト広告」とは?

 旅アト広告とは、訪日履歴のある外国人に向けて、帰国後もターゲットできる広告です。クロスロケーションズが提供するインバウンドターゲティング広告では、最大44カ国の国外の推定居住地を持つ外国人に向けて、日本国内の任意の場所(緯度経度)の訪問履歴(ヒストリカル指定)データを持つ対象のオーディエンス(広告を配信するターゲット)に、広告訴求を行うことができます。

広告を配信するDSP広告の仕組みについておさらい

 クロスロケーションズは、位置情報データを元に広告主が希望するターゲット層(訪日履歴のある海外居住者のヒストリカル情報や地域情報など)を組み合わせることで、精度の高いジオターゲティング広告を配信しています。

ここでの広告配信には、DSP広告を利用しています。DSP広告とは、Demand Side Platformの略称で、データを活用して広告を効果的に配信するプラットフォームです。リアルタイムで広告入札とターゲティングを行い、ターゲットユーザーに最適な広告を表示します。

広告主にとっては、訪日した履歴を持つ外国人の位置情報データを元にDSP広告を利用することで精度の高い広告配信と、その広告効果を期待することができます。一方で、ユーザーにとっては、自分の行動履歴に合致した広告が表示されるため、関連性の高い広告を受け取ることができます。

旅アト広告」のメリット

メリット1:訪日後に越境ECで集客や売上に繋げる販売促進の向上

 旅アト広告では、帰国後の訪日外国人観光客に向けて越境ECサイトへ誘導を促す広告を配信することで商品やサービスを購入するきっかけをつくることができます。帰国した外国人観光客が、日本で販売されている商品やサービスを越境ECで購入することは一般的です。そのため、旅アト広告を利用して、帰国後に訪日した履歴のある外国人を対象にしたメッセージ広告により越境ECでの売上促進につなげることができます。

メリット2:訪日外国人観光客のリピート率を向上

 旅行中にさまざまな思い出や体験をした外国人観光客に対して、旅行後に日本旅行に関連する広告を配信することで、再度日本を観光したい気持ちを高め、リピートする訪日客を増やすことができます。

事例紹介

 実際に旅アト広告を利用することで、どのような広告効果があるのでしょうか。次の事例をもとに紹介していきます。

事例1:訪日観光客の帰国後に日本の商品を宣伝

 「日本で見かけて食べたかったけど、時間が足りなくて食べられなかった」、「美味しかったから家族や友達にも食べさせたいけど商品名が思い出せない」、「自国語で検索しても見つからない」。このような経験は、海外旅行をされた方にはよくある体験ではないでしょうか。

もしそのような時に、自分のスマホに広告が届いたら、その商品やサービスに関する店舗の名前や情報を思い出すきっかけになるのではないでしょうか。また、その場で購入可能な商品であれば、つい買ってしまうということもあるかと思います。このように、訪日後にも広告を通じて外国人観光客がリピート訪日、商品購入やサービス利用のきっかけにつながります。

外国人にとっては、日本の文化は大変興味深いものの一つに挙げられるているのですが、日本語商品名などを記憶することは外国人にとって非常に困難です。訪日歴のある外国人に対して、日本で知った料理やお店の情報などを広告で発見できるようにすることは、非常に重要なインバウンド戦略となります。

事例2:口コミ数を増やすマーケティング施策

 旅行者は、日本各地のお店や観光スポットを訪れます。観光中に印象的だった場所やサービスをSNSや各国のメディアを通じて口コミなどで広げられます。そこで、実店舗に来店した人や、帰国した外国人観光客に対して、口コミやレビューの投稿を求める広告を出すこともおすすめです。

旅行中は忙しく疲れているため、スマートフォンの通信環境も通常とは異なります。家族や恋人との旅行では代表者だけが現地のSIMカードを利用し、他の方はホテルなどのフリーWI-FIで通信されている方もいます。つまり、帰国後に広告を提示することで、より多くの口コミをもらえる可能性が高くなります。また、投稿のきっかけとなる情報を提供することで、記憶を呼び覚ますこともできます。このような投稿は、SNSやブログ、旅行サイトなどにも投稿されやすく、より多くの人に情報が伝わることが期待できます。

特に、外国人にとって、自国の人が評価している口コミは非常に影響力があるでしょう。旅行前に、自国の友人や家族からの口コミを参考にして訪れる場所を決める人も多くいるため、実店舗の口コミを外国人観光客に投稿してもらうことで、より多くの人々へ信頼性をアピールをすることにつながります。

旅アト広告に関する補足情報

 日本旅行は外国人に人気があり、観光庁の調査によると再訪する訪日のリピート率が高いようです。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行する前の2019年では、レジャー観光目的の訪日リピート率は61.9%と高く、右肩上がりで増えています。
官公庁:訪日外国人旅行者(観光・レジャー目的)の訪日回数と消費動向の関係について

さらにリピーターを獲得するためにも、旅行中にその地でしか味わえない美味しい食事や、観光スポットなどの情報を提供することが大切です。

しかし、旅行中は忙しいことが多く、せっかくの情報を後回しにしてしまうこともあります。そんなときこそ、訪日履歴を持つ外国人に向けた旅アト広告が有効です。帰国後に広告が届くことによって、再度気になるサービスにアクセスをしたり、日本に再度足を運ぶきっかけになるかもしれません。

まとめ

 本稿では、インバウンド対策の手段として、訪日履歴のある外国人に向けた日本の広告を配信するサービスとそのメリットについて解説しました。

旅アト広告の効果としては、訪日外国人観光客のリピーター化や越境ECでのインバウンドビジネスの促進などが期待できますので旅アト広告を活用して、訪日外国人観光客の顧客ロイヤルティを向上させ、さらなるビジネスの活性化を目指していきましょう。

その他、旅マエ、旅ナカに関するインバウンド広告の情報や位置情報を活用したマーケティングサービスに興味のある方は「Location Marketing Service(ロケーションマーケティングサービス)」をご覧ください。

 クロスロケーションズマーケティング担当者
クロスロケーションズ株式会社マーケティングチーム

クロスロケーションズは位置情報ビッグデータの独自解析エンジンとその機能を使ったクラウド型人流分析プラットフォームを展開しています。 マーケティングチームでは、「Location Engine™」から取得できる準リアルタイムの人流統計データを活用してビジネスから社会課題の解決まで幅広くお手伝いができるように活動しています。

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